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11/29
12:45 発 NWA NW0072 便
今回のチケットは感熱紙のプリントだ。
デトロイト空港、広いね。端から端まで歩くの大変。
NWA(North West Airline) の本拠地らしい。NWA マークのカウンターがずらりと並んでいる。
さて次はどこのゲートだ? 予定は(11:59)
掲示を見て驚いた。
デトロイト -> ニューヨーク NW0532
キャンセル
あせった。
相談窓口を探して、「どうしたらよいの!?」
次のニューヨーク便(1:43)を手配してくれた。
さて大きな待ち時間だ。
喫煙ルームを探すが見つからない!
電波は来ているが有料。
諦めた。
と言う訳で、予定より 3時間遅れてニューヨークにたどり着いた。
手続きを済ませるともう夕暮れだ。夕焼けが美しい。
まずは地図を手に入れる。
地下鉄がない
空港バスもはっきりしない。
結局タクシー
タクシー乗り場: 長い行列
乗り場には行き先に応じて料金の目安の案内がある。
ご丁寧にもタクシー乗り場で係員から料金の目安を書いた印刷物を手渡されるのである。
運転手に寄る不正請求に対する不安があるだろうから、これを和らげているのである。
さてこの印刷物に寄るとマンハッタンまで $20 から $30
タクシーで
$30 オーバー $34
運ちゃんに寄ると途中のゲートで $4.5 の料金がかかる。
ゲートは自動支払い
高速ゲートで料金分メーターが跳ね上がったと思ったのだが*
$30 を渡そうとしたらメーター料金($28.5) + $4.5 を請求された
後で調べてみると $4.5 はメーター料金には含まれていないらしい。
さて、そもそも何故タクシーの運行メーターが $30 近くまで騰がったか?
地図を調べるとマンハッタンまでのルートが 2 つある。
北側のルート(回り道)
南側のルート(近道)
北側のルートを通ったのだ。
$127 (税込み)
受付のお兄さん: 陽気な調子の良いお兄さん。日本語混じりで話てくれる。
部屋
狭い、汚い
バスなし
トイレ、シャーワーあり。換気悪し
ラウンジ: こじんまりして感じが良い。無線 LAN が使える! 無料。
実は Bell-labo までのルートに関して曖昧なまま日本を出発している事に気付いたのだ。
問題解決のためにはネットが不可欠。
解決: Penn station から NJ Transit (Morrise&Essex Lines Murray Hill)
このホテルは繁華街には位置していない。夜は出歩く気がしない。
翌朝周囲を散策。近くにはパンを出す店とメトロの入り口があった。$10 の地下鉄券(5回分)
11/30
まずは地下鉄で Penn Station へ
Penn Station で列車の時刻表を手に入れる。
切符売り場、案内、乗り場の雰囲気と
本屋 (Borders)
Borders と言うのは本のチェーン店らしい。
入り口付近は日本の漫画本のコーナーになっていて、日本の書店並みに沢山の漫画本が棚に並んでいた。もちろん英語。
この本屋、内部に喫茶店を持っている。ゆっくり休む事にした。
cappuccino small: $3.2
ネットが使える。但し有料。T-Mobile
T-Mobile って大きいね。世界中に進出していて、名古屋にも沢山のアクセスポイントを持っているらしい。喫茶店に強いようだ。
T-Mobile 一ヶ月 $40
契約した注1。
Manhattan を歩く。
PowerBook が重い
一往復
荷物が重くてくたくた
中華のスタンド
Fried wonton
しかし不味い。量はやたらと多い。安い。$2.5 程
食えない。
これがワンタンの衣?
ワンタンスープが飲みたいよー
143 EAST 30TH STREET
NEW YORK, NY 10016
ここは IWP9 の推奨の宿屋だ。
しかし見つからない!
やっと見つけた。グーグルマップの位置が悪い!
マップの位置よりも数百メートル程東を探さなくてはならない。
番号 143 が手がかり。
部屋は小さいが小奇麗
しかし... 風呂はおろか、トイレなし、洗面所なし、シャワーなし
トイレは共同なのだ!
部屋には椅子も無い!
日本人が想像するような、多人数で使う共同トイレやシャワーと異なり、ホテルの各部屋に付いているようなトイレとシャワーが各フロアに設置されている。これを共同で使うのである。従って誰かが使っている間は(内鍵が掛かっているので)独占状態である。トイレやシャワーはそう頻繁に使うものでもないし、このような考え方はあろう。しかし誰かがノックしていても平然と出来る心臓が必要だろう。「お漏らししても、悪いのは自分ではない、ホテルだ」と。
"Natural Wireless"
有料 $4
近くの喫茶店を探す事にした
東側の通りに寿司屋さんが2件も!
西側の辻に喫茶店
看板のおいしそうなコーヒーの写真と実際は大違い
しかし安い!
コーヒーは少しはおいしい。シュガーなし、ミルクなし。要求すれば出たのかも...
T-Mobile が使える事を期待した。
しかしインターネットは T-Mobile ではなく "Ethostream"。
メアドを登録すればこれは無料のように見えるのだが、
実際には登録後のレスポンスがない。結局は使えなかった。もしかするとこれでスパムが少し増えるかも知れないね。まあ僕のメアドは公開情報だから...
結局今晩はネットにアクセスできず。
どうした訳か、送信できない。アンテナはちゃんと立っているのに...
多分受信も出来ていないのだろうな...
結局ホテルで
"Natural Wireless"
有料 $6 を契約。これで時間を気にしないで 24H 使える。
6 時頃、そのままうとうとと寝てしまったが、目が覚めるとまだ 9時だ。3時間程しか寝ていないのに今度はずーと眠れない。
昼間、市内を歩いている間に頭の中を巡らしていた問題が、また頭の中でぐるぐる回った。
1. ニューヨークのホテル代が高いのはなぜか?
地価が高いからか? 高くても客が来るからか?
2. 日本でも発生した土地バブルの問題
なぜ土地バブルが発生したのか?
土地バブルと同じ事は株のひとつの銘柄でも発生するのだろうな...
Livedoor 株の高騰は何だったのだろう?
問題を解明するのにどんな数学モデルが良いのだろう。
そしていろいろな数学モデルを考えていた。
これらのモデルの中で何かが欠けている。何だろう?
そしてまたうとうとと寝てしまった。
12/01
今日はフィラデルフィア
まずは Conwell Inn を目指す。
日本を発つ前に、フィラデルフィアに関するガイドブックを探したのだが、見つけられなかった。そこで Google で Conwell Inn の位置を確認。AMTRACK から北フィラデルフィアで降りれば良いと考えていた。AMTRACK の Regional に乗ったが北フィラデルフィアでは停車しないと言う。まあフィラデルフィアに降りて、また 1 駅戻れば良いだろうと気楽に考えた。ところがフィラデルフィアに降りて AMTRACK の時刻表を見て驚いた。北フィラデルフィアに停車する列車は上下会わせて 1 日 4 本、しかもどれも早朝である!
どうする...
フィラデルフィア駅の古風な荘厳さに驚いた。この駅はずっとこのスタイルで残して欲しい。
待合室
フィラデルフィア駅でまずは情報を集めた。どうやら地下鉄が北フィラデルフィアまで走っているらしい。しかもそんなに遠くではない。良かった。
見通しが立ったので、あとはゆっくり観光。
街を歩くと、フィラデルフィアはやたらと銀行が多い。まるでアメリカ中の銀行があるのではないかと思える程、銀行、銀行、銀行....だ。まあ建国の地で、一時期はアメリカの首都だったからね。
フィラデルフィアにはアメリカの歴史を彷彿とさせる古い建物が多い。大切に保存して欲しいですね。アメリカの歴史をしょっているのだから。フィラデルフィア駅も荘厳だが、シティホールはもっと素晴らしい。
セキュリティチェックが行われている。
Conwell Inn の案内には Temple University の近くだと書いてあった。どうやら地下鉄は Temple University の近くに停まるらしい。そこで下車。そこは大学の角だった。
地図を頼りに、なんとか Conwell Inn にたどり着いた。たどり着いて驚いた。なんと大学の敷地の中なのだ。この宿屋は大学の施設なのだ。
この門をくぐって左に inn がある。
中に入ってみてさらに驚く。立派!
大きな部屋に、ゆったり出来る風呂もある。ようやく風呂に入れるのだ。もちろんネット環境は満点。
風呂に入って大きなベッドに横たわっていると、そのまま寝てしまった。廊下の学生たちの声に目が覚めると窓が明るい。朝まで熟睡したのかと思って時計を見ると、まだ真夜中 1:30 am
窓から差し込む明かりは、構内を煌煌と照らす灯だった。そうだここは大学の中だ。夜中も学生たちはアクティブだ。
雪がちらついて来て...やがて敷地が白くなってきた。
日本から持って来たみそ汁を飲んだ。旨い!
12/02
朝、ラウンジに降りると朝食のパンと飲み物が並べてあった。自由に取って食べればよいとのこと。
朝食付きだったのだね。
10:00 am に宿を出た。
みぞれ混じりの雨で、寒い。
適当に切り上げ。
駅の中は食べ物には不自由はしない。いろいろな国の食べ物が駅の屋台で売られている。結局中華を食べた。安かったね。$4.5
ここのフライドワンタンはまともだよ。
1:20 pm 発の列車を予約。12:30 は間に合わないと敬遠したのだが、30分も遅れているのを発見。悠々間に合ったではないか。
暇なのでネット。T-Mobile が使えた。
列車: これば Richmond 発 New York 経由の Boston 行き Regional 。来た時と違って大変混んでいる。NYC に着くのは 3:00 か?
僕は Reserved と言うのは座席指定なのかと思っていたら違うね。どこに座ってもよいのだとか...
Penn Station で降りて駅の外へ出るとなんだか変。駅の看板を見たらあっと驚いた。
Newark Penn Station
と書いてあるではないか?
間違えた。時刻表をもう少し注意深く見るべきであった...
駅の相談窓口に行ったら慣れたもので、次の New York 行きの列車に乗れと。切符は買う必要はなく、切符を見せなくても乗り場へ行ける。結構ルーズなんだ。
余計な時間を取られたが無事 New York の Penn Station に到着。
いよいよ明日からワークショプが始まる。この時になって僕はようやく気がついた。IWP9 推奨の "Murray Hill Inn" は僕が泊まった "Murray Hill Inn" ではなくて "Best Western" と言うホテルチェーンの "Murray Hill Inn" であって、これは Bell-Labs の近くにある。ホームページを見る限り、設備の整った良いホテルらしい。
他方僕が泊まったのは "Murray Hill Inn" と言う小さなホテルチェーンの一つで Manhattan にある。僕は "Murray Hill Inn" に入った時に、何でこんな変なホテルを? と思ったのだが、僕の勝手な勘違いに過ぎなかったのだ。いまさらもう遅い。我慢してここから通うしか無いのだ。
明日は早いので、早く寝てしまおう。
12/03
4:30 に目が覚めてしまった。
Murray Hill の駅に着くと Geoff がお迎えに来てくれていた。IWP9 の案内に寄れば Murray Hill 駅から Bell 研究所まで徒歩 15 分。Murray Hill 駅で一緒になった若い子たちと一緒に歩いたが、彼らの足の速いこと。僕は遅れに遅れた。実際には僕の足では 30 分だね。すっかり汗をかいてしまった。
ベル研究所は大きいね。5000 人程が働いているという。一人一人が個室を持っての 5000 人だから、その数字からもその規模が想像できると思う。セキュリティチェックが厳重で、建物の中はまるで迷路だ。
昼食をとって僕は気晴らしに外に出た。所々にある非常口のような出口から出たのである。僕は慎重に出た積もりであった。ロックされて戻れなくなる事を警戒して、外側の取っ手を回したらロックが外れる事を確認して出たのである。ところがロックされてしまった。ドアの上部の仕掛けまでは気が付かなかった。入れない。研究所の周囲をぐるりと回ってようやく正規の入り口にたどり着いた。中に入れたのは良いのだが今度は会場までのルートが全く分からない。会場が 4F なのは覚えている。周囲の様子も覚えている。僕の記憶にあるのは ??435 だけなのだ。しかし研究所の 4F をどれだけ探しても辿り着かない。焦ったね。結局研究中のお姉さんに助けを求めた。本当に親切なお姉さんで感謝感謝。
UNIX 40 年を記念してリッチーの講演が企画されていた。
良く知られているように Bell-labs は UNIX を生み出した研究所だ。生みの親である Thompson と Ritchie はチューリング賞を貰っている。
UNIX はシンプルな美しさを備えている。ところが UNIX が生まれてから暫くのうちにネットワークが重要な役割を果たすようになる。UNIX はネットワークを取り込み問題を抱えつつもネットワークに強い OS としての評価を得るのであるが、UNIX の一貫性はその中で犠牲になっていった。ネットワーク時代にあって、UNIX で目指されたものを取り戻すために Plan 9 が生まれた...
UNIX room に案内された。そこで写真を撮ってもらった。
NJ Transit
日本であれば時刻表を持っていれば乗り間違えは起こらない。列車は滅多に遅れないのだから、到着した時刻からどの電車かが特定される。ところがアメリカでは遅れる事が当たり前である。従って本当に目的の列車なのか不安になる。今日の帰りの列車は 15 分遅れだった。ともかく乗ったが、本当に New York 行きなのか不安不安。外はもう真っ暗だ。
今日も Riverside Tower Hotel。冬の風が強い。ドアの隙間からすいすいと冷たい風が吹き込んで来る。そして部屋が寒いのは風のせいだけではない事に気付いた。暖房が入っていないのだ。部屋には全館暖房のためのパイプが来ている。これが冷たいのだ。この暖房をコントロールするものが無い! 今晩はダウンジャケットだ。
12/04
NJ Transit の車窓から外を眺めていると本格的に吹雪出した。
Summit注1 で Dave(?) と出会う。Murray Hill は小さな無人駅だ。ホームすらなくて、列車から直接線路に降りるのである。Murray Hill でタクシーが捕まるはずがないので、Summit で吹雪の中を一緒にタクシーを探すが見つからない。仕方がないので Murray Hill へ行く。Russ が車で迎えに。よかった。
今日は僕の発表。皆は凄い事を発表しているが、僕はその中で異色である。何しろ僕の発表は 500 行程のプログラムの発表である。こんな小さなプログラムの価値は UNIX のプロたちの集まりだから評価されるのだろう。この人たちは、小さい事はそれだけで価値があることを理解している。もっとも他のシステムでは数メガバイトのプログラムでやっている事を、 Plan 9 だからこそ数十キロバイトで収まる事を言わなければ発表には値しない。
僕は次の言葉でプレゼンテーションを始めた。
This is a story of a small text processor of only 500 lines. Small is beautiful.
ここ数年で Plan 9 の世界には素晴らしくアクティブな、そして有能な人たちが多数入り込んだ。その中でも
などが今年の中心だ。
奈良先端科学技術大学への留学生たちが二人参加していた。自然言語処理をやっていると言う。日本語を英語に翻訳する上での acme の利点について発表した。発表のプログラムを見るに、その内の一人は Eric Nichols なのだが、もう一人の名前を思い出せない。
吹雪は止んでいた。徒歩で Murray Hill Station へ。
12/05
明後日は帰国だ。そこで、まずは帰路の、空港行きパス発着所(ポート・オーソリティ・バスターミナル)に行って LGA 空港へのバスの乗り場と切符売り場、それから所要時間と発車時刻を確認。建物までは迷わずに行けるのだが、その後が大変でした。
Yoshinoya を見つけた。吉野家の牛丼はもう十年以上も食べていない。
$4.19
旨かった。
店に入ったのは 10:00am 過ぎだと思うが、客は他には誰もいない。10:45 になってようやく何人かの客が入って来た。
僕はニューヨークの飲み物は概して嫌いだ。日本ではコーヒーは毎日よく飲むのだがアメリカのコーヒーは不味くてどうしょうもない。飲み物はジュース以外は嫌な(薬っぽい)味付けで、飲めない。しかし 100% ジュースは良い。様々なジュースが売られており、自然の味がよく出ており、どれも美味しいと思う。以前にボストンに行った時はトマトジュースの V8 が売られており、これは大好きなのだが、今回はどうしたことか、どこを探してもトマトジュースは売られていない。
カボチャ(Pumpkin)のジュースが売られていた。ジュースと書いたが実は 100% でないのでジュースとは書いてない。どんな味だろうと思って買った。一口飲んで ??? だ。薬っぽい嫌な味。失敗だったな... アメリカ人は何でこんな変な味付けをするんだろう?
"Hard Rock" を看板にしたビルがあった。さすがニューヨークですね。入ってみるとロックバンドと大勢の若者でムンムンしている。ビートルズの写真などが所狭しと展示。
次の写真はニューヨーク Manhattan の、とある店の陳列で取ったもの。
iPod nano 擬きの商品が iPod nano として堂々と売られている。
これはまだ可愛い方で iPod nano と完全に同じ形状(サイズ、デザイン、クリッブ、カラーバリエーション)の iPod shuffle 擬きも売られているのである。違いは裏側に書かれている商標のみ!
アメリカは中国や韓国を紛い物天国としてバカにしてはならない。まさか東京の秋葉原でも売られているのではないでしょうね...
雪が降り出した。とても Manhattan をぶらぶらする気分ではない。日本の喫茶店のようにゆったりと休める場所がないのが辛い。このような天候では、ともかくも屋内が良い。
Robert Capa の写真展だ。
スペイン内戦と第二次世界大戦の戦場をテーマにした多数の写真が飾られている。彼は兵士を兵器としてではなく人間として撮っている。兵士だけではなく、その地に生活していた人々の表情が描き出されている。彼は戦争を憎んでいたと思う。
国際写真センターの隣のビルの軒下でタバコを吸っている東洋人の男性に
"Is there any department store around here?"
と声をかけた。もちろん僕も一緒にタバコを吸いながら...
英語で返事が返って来たがすぐに日本人だと分かった。そこで「あなた日本人?」
ニューヨークには3年間住んでいると言う。
どうして日本人だと分かるか? 僕もそうなのだが、言葉にメリハリがなく、会話が全体的に平坦なのである。これは日本語の特徴なのだ。
男性に紹介されたデパート(Macy's)を探して中に入った。人で溢れている。外が寒かったからかもね...
大きなデパートだが質素だ。エスカレータもずいぶん古ぼけている。エスカレータの両サイドは木造で、それに手すりのベルトが巻き付いている。日本のデパートではエスカレータのベルトの引き込み部に顔が挟まれる事故が報道された事があるが、Macy's のエスカレータは古い時代のものに関わらず、そのような事故が発生しないように注意深く設計されている。
12/06
Stature of Freedom
この日は雲一つ無い晴天であった。
自由の女神は右手にトーチ、左手に独立宣言を手にしている。自由の女神が見ている方向は、移民船がやって来る方法である。移民たちの多くは迫害や貧困から逃れるために新しい土地を目指して来たのである。そうした彼らを迎え、「自由」を謳歌できる新天地をアピールしているのが自由の女神である。
セキュリティチェックが厳しい。
アメリカ人の共通の価値は "liberty"
自由の女神
自由の鐘
そしてコインにも "liberty"
アメリカ人は自由こそが普遍的な価値だと考えているようだ。
しかし万人の自由があるわけではない。強者の自由は弱者の不自由である。アメリカの標榜する「自由主義経済」は、強者の強者による強者のための経済に他ならない。
自由とは他者への尊重があって初めて成立する価値であろう。
フランス革命のスローガン「自由、平等、博愛」は、その意味では自由の一人歩きを防いでいる。
アメリカの「自由」は憎しみの対象になっている。そしてそのことをアメリカは良く知っているからこそ、自由の鐘、自由の女神の見学者に対するこれ程までのセキュリティチェックを要求するのだ。もしも自由が普遍的な価値であれば、なぜそれが破壊されることを心配する必要があろうか?
エリス島(Ellis Island)は移民局のあった島だ。ここの旧移民局にアメリカの移民の歴史を語る様々な資料が展示されている。ここの展示の主題は「アメリカは移民の国」だ。
「日本人」と言う言葉には血筋のニューアンスが含まれている。そのような意味での「アメリカ人」は存在しない。
「百聞は一見にしかず」と書かれたコーナーに、面白い漫画絵があった。その内の二つを紹介する。いずれも暗がりで、ストロボなしに、三脚もなしに持ったもので、ひどく手振れをしているが何とか見れる。
みんな移民の子孫ではないか!
よく見ると、鼻も口元も目も、様々な人種の寄せ集めだ!
鉱物が好きな者にとっては、この場所は堪らないだろうね。
素人の僕にも分かるのは、カリフォルニアの金鉱。
金の固まりがべったりと石に付着している。金の固まりと言っても金箔に近い。大きさは10cm四方、もっともっと大きなものもある。僕がイメージしていた砂金とは全く異なる。
外国のこうした博物館を見る度に思うのは、日本の博物館の貧弱さである。
日本の行政は教育に金をかけない。まるで「教育は学校の中で紙の上で行えばよい」と考えているかのようである。
12/07
帰国
空港行きパス発着所から LGA 行きのバスに乗った。乗客は三人程だ。出発して間もなく、次の停留所に着いた。そして全員バスから降ろされた。「次のバスに乗ってくれ」って。ここで 30 分あるいはそれ以上の時間のロスが発生した。
退屈、3時間も前に着いたのだから...
パソコンを出したが T-Mobile が使えない。それどころか、全然電波が来ていない。
LGA からデトロイト行きの飛行機がなかなか到着しない。出発時刻が少しづつ何度も延期され、出発ゲートも2度も変更され、結局二時間以上も遅れて飛行機が出発。
デトロイトでの乗り継ぎのゆとりは二時間しかないんだよー
デトロイト発名古屋行きの飛行機は僕たちを待っていたらしく、デトロイトに着くや否や、早くゲートに行くようにせかされて、お土産を買う暇もなく飛行機に乗り込んだ。