ptt とは tt 形式のテキストファイルを基に HTML 文書を作成するツールです。
"
を正しい二重引用符 “ と ” へ自動的に変換するオプションを追加<body>
内に option を追加できるようにした<h1>...</h1>
部を出力しない方法の追加
HTML 形式の文書を直接作成するのは面倒です。日常的に見られる簡単な文書を作成するには、HTML の文法はオーバースペックだからです。tt 形式(注)は私たちがメモ的にテキストファイルに書き込むようなシンプルな文書を、あまり視覚デザインに凝らない HTML 形式に変換することを目標に設計されました。
tt 形式は次のような人(私のような人)に最適です。
tt 形式の最も簡単な文例は
H1: tt 形式について tt 形式の文書はメモ書きを Web ページに公開するのに最適です。のように、表題と本文から構成される文書です。ここに現れる "
H1:
" は tt 形式の文書のタグです。("H1:
" は必須です。)<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN"> <html lang="ja"><head> <!-- automatically generated by Ptt 3.1 --> <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=utf-8"> <title>tt 形式について</title> <link rel="stylesheet" type="text/css" href="/style.css"> </head> <body> <table style="border:0" width="100%"> <tbody><tr> <td style="border:0"><img src="/image/addr.png" alt="address"></td> <td style="border:0"><img src="/image/logo.png" alt="Logo" align="right"></td> </tr></tbody> </table> <h1>tt 形式について</h1> <p>tt 形式の文書はメモ書きを Web ページに公開するのに最適です。 </p> </body></html>HTML 形式を直接手で書くのに比べて生産性の違いは歴然としています。
Ta: 名前 年齢 性別 alice 18 女 bob 20 男(テーブルの記述は必ず空行で終えて下さい。)
名前 | 年齢 | 性別 |
---|---|---|
alice | 18 | 女 |
bob | 20 | 男 |
I: cat.jpg C: ぼくんちのかわいいネコのようにして取り込みます。結果は
ぼくんちのかわいいネコ
のようになります。
複数の画像を並べるには、例えば
II:! リリー lily.jpg アイリス iris.jpg ポーチェラカ portyeraka.jpg !で次のようになります。
リリー | アイリス | ポーチェラカ |
IE はいろいろ問題が多く、例えば画像の大きさをウィンドウに合わせて調整してくれません*。従って大きな画像を使うと見づらくなります。
tt 形式のサンプルは筆者のホームページに多数あります。
例えば
index.tt | このページの原型 |
---|---|
compat.tt | compat.html の原型 |
grammar.tt | grammar.html の原型。高度な使い方の例 |
ptt には Lua5 が必要です。
UNIX 環境では foo.tt を html に変換するには
ptt foo.tt >foo.html
文字コードは UTF-8 固定です。
# our preference encoding="utf-8" # encoding in tt text style="/style.css" decoy="otori@ar.aichi-u.ac.jp" # decoy mail address to trap spamと書かれている所がありますが、各自の環境と好みに従って調整してください。なお decoy は
decoy=None
またページの先頭に表示されるロゴなども各自の好みのものを準備して下さい。
筆者が使用中のスタイルシートは http://ar.nyx.link/style.css
でタウンロードできます。これは筆者の好みによってチューニングされています。
tt 形式の文書の集まりから html 形式の文書を纏めて作成する make file によるスクリプトです。mkh が無いと、foo.tt から foo.html を生成する場合に、
UNIX の場合にはシェルから
ptt foo.tt >foo.html
python ptt foo.tt >foo.html
ファイルが多い場合には煩わしく、また間違う可能性があります。mkh を使えば単に tt ファイルが置かれているディレクトリで
mkh
また mkh には使用すると画像をクリックした時に開かれる html ファイルを自動作成し、さらに複数の tt 形式のファイルとから HTML ファイルを簡単に作成できます。
Plan 9 の環境では rit と組み合わせる事によって tt 形式の文書に任意の Plan 9 のコマンドを埋め込む事ができます。また Plan 9 の環境変数やシェル変数が自然な形で HTML のドキュメントに取り込めます。
rit で処理させる tt 形式は次のようになります。
#!/bin/rit -s .... .... ${ .... .... }$ .... ....この中の $
と
$ で囲まれた部分に Plan 9 のコマンドを Rc 形式で書きます。$ と
$ の組はいくつあっても構いません。
ここに書いた事は tt の文法で言えば
!:終了文字列 #!/bin/rit -s 終了文字列 .... .... !:終了文字列 ${ .... .... }$ 終了文字列 .... ....と同じ事なのですが、筆者の経験では ptt の処理対象から外す記号
!: 終了文字列 終了文字列
なお rit に関しては http://plan9.aichi-u.ac.jp/pegasus/man-2.1/rit-1.2.html
をご覧下さい。
http://www.asahi-net.or.jp/~wq6k-yn/konomac.html
http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT/
http://validator.w3.org/