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OSX バージョン 10.4

目次

2006/02/23
2005/08/08

筆者はシステムの基本的な変更は休み期間中にしかしない。万が一トラブったら影響が大きすぎるからだ。そして夏休みに入ったのでようやくバージョンを切り替えることにした。

筆者のバージョンアップの対象は

の2台である。(ちゃんとファミリーパックを買っている)

発生した問題をメモする

インストーラーにもう少し工夫が欲しい

インストールすると
	「インストール中にエラーが起きました。もう一度インストールして下さい」
そして3回もインストールをトライしたが全て成功しなかった。このマシンは古い版でももはや動かない。通常のユーザであればAppleに泣きつくはずだ。

マシンが反応するのはインストーラで立ち上げたときだけだ。もちろんインストールはできない。しかし問題のメッセージが出た時点でいくらか操作の余地が残っていた。そして原因にたどり着いた。

ディスクの整合性に問題があり、それを修復できないでいるのだ。

幸いこのマシンには、あと2台のハードディスクドライブがある。そのうちの1つは十分な容量を残している。そこでこれらのディスクの整合性を確認した後、その内の1つにインストールした。そしてインストールに成功した。

インストーラーは他のドライブにインストールするのは想定内で、古いドライブから必要なデータを移す親切さを持ち合わせている。このやり方は安全面からとても好ましいのだ。そして願わくは古いバージョンと新バージョンのデュアルブートを可能にしてほしい。

しかしハードディスクを一個しか持っていない場合に「インストール中にエラーが起きました。...」となったらどうするか?

筆者のノートには重要なデータは含まれていないので、駄目もとでバックアップなしでインストールした。無事インストールが完了した。

インストーラは次の点で配慮に欠けている。

HR:
ディスクの整合性は本当は真っ先に確認し、修復できないのであれば、その旨を通知し、インストールを当面あきらめて古いシステムを使い続ける余地をユーザに残しておく必要がある。
HR:

動かない! 当面の仕事をどうしょう! 大事なデータが入っていたのに!
とユーザを困らせないために...

データは継続されたか?

NetInfo

ノートの方は今のところ問題は見えないが、デスクトップの方はユーザ環境は問題はなさそうである。しかし machines や services は旧データのコピーが行われていない。インストールオプションの中にはディスク全体をスキャンしてデータを取り込むらしきものがあったが、筆者はそれを指定しなかった。そのことが災いしているかもしれない。

結局ノートの NetInfo データをコピーした。

HR:
Mac の NetInfo は MeXT の NetInfo を引き継いだものである。筆者は NeXT 時代から NetInfo を使っているが、GUI によるマシン管理は、素人目には良さそうに思えるだろうが、あまり感心しない。テキストファイルを基礎にしたマシン管理を行ってほしいものである。
HR:

使ってみて

コンピュータの反応が明らかに早くなった! これは素晴らしい。

筆者は OS のバージョンアップはいつも躊躇する。遅くなるのが普通だからだ。つまらない機能をたくさん盛り込まれて、それが原因で遅くなるのはたまらない話だ。

立ち上げもまた早くなった! これはファイルシステムにジャーナリングを取り入れたからである。立ち上げが早くなるだけではなく、ファイルシステムの信頼性を大きく向上させる。

新しい機能は...

まだ、これについて語るのは早すぎる...

問題点

特に問題なのは CaptyTV の問題である。PIX-MPTV/P1M をベースにしており、これのドライバが 10.4 に対応していないのだ。発売元の PIXCELA が対応する気があるのかどうかもわからない。たぶん対応しないだろうね。
仕方がないので Panther と Tiger のブートを切り替えることにした。幸いなことに 10.4 をインストールするときにインストールディスクを別にしていたのだ。(Mac はこれが容易にできるように工夫されている)

Panther/Tiger の切り替え

ブートディスクの選択は alt キーを押しながら立ち上げればよい。Mac OSX のブートセレクターはいかにも Mac らしい。ドライブのアイコンが表れて、マウスで選択するのだ。
ところで Tiger ではジャーナル・ファイルシステムが採用されている。Panther はこの機能を持っていない。異常終了時におけるファイルシステムの修復の方法が全く異なる。切り替えながら使っても安全なのだろうか? 仕組みを考えてみるに、正常終了をしている限り安全であると推測する。異常終了をした場合には異常終了したファイルシステムで立ち上げなくてはならないであろう。

journaling file system の機能は Tiger からだと思っていたら、既に 10.2.2 には存在していたという。平均的なユーザには隠されていて、diskutil コマンンドによって使えるようになっていたらしい。