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計算機の歴史

目次

ここではあまり詳しくは述べられません。関心のある読者は引用されている文献を読んで下さい。なお出典の記載のない写真は筆者による撮影です

電子計算機の誕生

1945 ENIAC

Eniac

ENIAC 1945
出典: http://www.imm.dtu.dk/~stassen/Edu/49260/Historie/Microprocessor.html

ENIAC 後

最初のコンピューターに関して諸説がある。論者のコンピューターの定義の違いから来ている。しかし時代に与えたインパクトから言えば ENIAC である。参考文献:

トランジスタの誕生

トランジスタは AT&T のベル研究所で生まれた。
1947 点接触型トランジスタ

1949 接合型トランジスタ

1952 電界効果トタンジスター

shockley

William Shockley
出典: http://www.time.com/time/time100/scientist/profile/shockley.html

トランジスタとは

トランジスタは半導体を利用した電子制御のスイッチだと考えてさしつかえありません。半導体とは導体(金属が代表例)と絶縁体の中間の性質を示す素材です。通常は絶縁体ですが、

もっと詳しくは、例えば、

集積回路の誕生

1958 IC(Integrated Circuit = 集積回路) の誕生

noyce

Robert Noyce
出典: http://www.pbs.org/transistor/album1/addlbios/noyce.html

MooresLawgraph2

http://www.intel.com/research/silicon/mooreslaw.htm

ムーア(Moore) は集積回路の将来性を科学的に分析し、今日 Moore の法則と呼ばれている集積度(1つのICチップの中のトランジスタの数)の発展法則(「1年半で集積度が2倍になる」)を提唱した。

1970 Intel DRAM(型番1103) を出荷。これによってコアメモリの時代は終わった。
1985 Intel DRAM 事業撤退を決意 (このころ日本の低価格・良質の DRAM にアメリカの半導体メーカーは苦戦していた)

注意: DRAM: Dynamic RAM (ディーラムと発音してね。ドラムじゃないよ!)

transister1

真空管、トランジスタ、IC、CPU

写真の CPU のトランジスタ数は筆者にははっきりしない。4004 で 2300、Pentium Pro で 5百万ということからの推測である。なお、IC とは集積回路(integrated circuit)の事で、「トランジスタ、抵抗、コンデンサ、ダイオードなどの素子を集めて基盤の上に装着し、各種の機能を持たせた電子回路」(e-Words)。この意味では CPU もまた IC の一種である。トランジスタ数が集積度の目安になっている。

IBM 360

ibm360

IBM 360
出典 http://www.beagle-ears.com/lars/engineer/comphist/c20-1684/fig001.jpg

http://www.beagle-ears.com/lars/engineer/comphist/ibm360.htm

IBM は 360 の後継機種として、370、390 などを市場に出した。
IBM はコンピューター業界で独走し、巨大な企業になっていた。(「白雪姫と7人の小人たち」とも言われた)

share-1967

1967年のコンピューターのシェア
出典: 文献[1]からの引用

1970 年代にはコアメモリは半導体メモリに、タイプライタ型端末は CRT 端末(ブラウン管を表示装置とした端末)に置き換わった。CRT 端末の普及とともに紙カードは徐々に姿を消した。

ところで IBM はどのようにして高価なコンピューターを企業に売り込む事ができたのでしょうか? (今でこそコンピューターの価値が知れ渡っているが、初期の頃は…)

文献

IBM の製品の歴史が http://www-6.ibm.com/jp/event/museum/rekishi/visual.html にあります。

DEC PDP11

DEC ミニコン(mini computer)
高価で融通の利かない IBM のコンピュータに対して、DEC は(研究室予算で買える程度の)安価で小回りの利くコンピュータを販売し成功を納めた。

UNIX は PDP-7 から生まれた(1969年)。

UNIX: AT&T のベル研究所が開発したオペレーティングシステム。ソースコードをオープンにし、多くの大学や研究機関に配付された。インターネットの普及に中心的な役割を果たした。今日フリーの OS として人気のある Linux は UNIX の一種。

vax11

VAX-11/780

VAX-11/780 は当時の人気機種であった。UNIX がこのコンピュータで動くからである。DEC はしかし最後まで UNIX を無視したように思える。(DEC は数年前に Compaq に吸収され、Compaq は最近 HP(Hewlett-Packard) に吸収された)

terminal

VAX-11/780 に接続された端末

端末はパソコンのように見えるが、CPU を持っていないために独自のデータ処理能力を持たない。利用者が打ち込んだコマンド文字列をそのままホストに送り、ホストからコマンドの処理結果を受け取り CRT に表示するだけ。CRT には文字しか表示されない。(もちろんマウスは付いていない)
写真は筆者が愛用していた端末である。当時の端末の標準は DEC の VT100 であったが、キーがかたく、通信能力も低く、この国産の端末を愛用していた。右手に見える本(「プログラミング言語 C 」)は UNIX の利用者にとってはパイブル的な存在であった。

rs-232c

VAX-11/780 の背面の RS-232C ポート

VAX-11/780 の背面には多数の RS-232C の通信ポートがあり、ケーブルは端末に接続されていた。

UNIX はこのような環境で生まれ、マルチユーザ、端末

host

端末とホストは RS-232C ケーブルで接続されていた

http://www.beagle-ears.com/lars/engineer/comphist/vax.htm

DEC は Compaq に合併吸収され(1998年?)、Compaq は 2002年に HP(Hewlett-Packard) に合併吸収された。

マイクロプロセッサの誕生

電卓戦争(日本)

micro processor
intel + ビジコン
1971 4004

g4004

4004
出典: http://osaki.cool.ne.jp/other/other/intel4004/intel4004.html

ところでピジコンのような小さな会社がどうしてマイクロプロセッサの着想を得たのか? その答えが

1974 8080

8080

8080
出典: http://osaki.cool.ne.jp/other/other/intel8080/intel8080.html

tk-80

マイコンキット(機械語の学習用) (出典: [1])

以下の URL が参考になります。

パソコンの誕生

個人が買えるコンピュータの登場

apple2

Apple IIc

pc8001

NEC PC8001

Apple: Steve Jobs
初めて実用的なパソコンを作り売り出した。
Microsoft: Bill Gates
パソコンに BASIC を載せた。

stevejobs-04-fairmontsf

Steve Jobs
出典: http://www.sfgate.com/net/projects/stevejobstimeline.html

bill-home

Bill Gates
出典: http://www.templetons.com/brad/billg.html

IBM PC/AT

IBM の参入

8086 i286 i386 i486 Pentium

ネットワークとワークステーション

workstation

1980 年代後半のコンピュータの使い方(理工系大学での典型的な使い方)

ワークステーション(workstation)は端末と異なり、それ自体で動く一人前のコンピュータである。OS としては UNIX が採用されている。仮想端末(ソフトウェア的に実現する端末)を載せ、スーパーコンピュータの能力が利用できるようになっていた。

tim

Tim Berners-Lee
出典

インターネットの歴史を解説した URL

LANの歴史の解説

Sun Microsystems の歴史

参考文献