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FON

目次

FON は HUB を選ぶ?

不思議な現象

2007/07/08

不思議な現象に気付いた。筆者の家に FON を設置したが、1階に置いた場合は OK、2階に置いた場合には NG なのだ。OK であれば WLAN インジケーターが点灯する。そうでなければ点灯しない。

いろいろ試行錯誤を重ねた結果、問題は FON と接続している HUB に依存している事を見つけた。
1階のはバッファローの LSW-TX-5ECB、2階のは Corega の FSW-8A である。FSW-8A を通さずに FON を接続した場合には OK である。なお FSW-8A には電源部に問題のある製品が混入しているらしい。

HUB を交換したら FON が動いた

2007/07/10

バッファローの LSW-TX-8NS が届いた。8日にアマゾンに注文したものだ。最近はエレクトロニクス製品においてもアマゾンが最低価格帯に入っている。アマゾンが本気になってこの分野を制覇するつもりであろう。LSW-TX-8NS を発注した理由は、FON の問題の原因が HUB にあることを確定させるためである。早速 FSW-8A と交換して FON を接続するとすんなりと動作した。

AirPort BaseStation も HUB を選ぶ

2007/07/10

実は FON を購入した動機は、2階の AirPort BaseStation が動かなくなっていたからである。いつ頃から動かなくなっていたかは正確には記憶していない。2階の AirPort BaseStation が動かなくても 1階に AirMac Express があるために何とか凌いで来た。今回の FON の件で、 AirPort BaseStation が動かない原因が FSW-8A にあるのではないかと言う疑念が生じた。そして実際に確認すると、すんなりと動き出した。

ISP と FON

2007/07/08

ISP は FON の利用を許可しているか否かに関してネット上に様々な議論がある。ISP 毎に対応が異なるので一般的な議論はできない。契約書を読む事だ。筆者の所属する ISP は第三者に対して帯域の再販を禁止しているだけである。第三者利用に関しての条項は存在しない。

ネット上の議論を眺めていると第三者利用を禁止している ISP があるらしい。そのような ISP が存在する事自体とても変な感じがする。契約当事者以外は第三者であろうから、字句通りに解釈するとお客さんはおろか家族もダメになるが ISP 側はそこまでは求めていないであろう。ISP の意図を正確に条文で表現するのはとても難しいのである。

FON は ISP が想定していなかった方式である。FON に対して ISP がいかなる対応を採るかは経営戦略上の判断である。ISP が FON の利用停止をユーザに求めた場合には、ユーザ側として3つの選択肢がある。
1. 抵抗する(契約書を盾に)
2. 従う(La Fonera のサービスを停止する)
3. ISP を変える
僕はつまらない争いを好まない。従って、2 か 3 の道を選ぶ。もっとも FON の為に ISP を変えるには FON にそれだけの価値が見い出せないとできないであろう。FON が十分に普及している時の選択肢である。

FON とセキュリティ

2007/07/08

FON を設置する時にセキュリティ上最も問題になるのは、家庭内の LAN 構成が複数のセグメントに分かれている場合である。殆どの家庭では単一セグメントであろうから問題にならないが、通常の使い方では、パブリック AP からのアクセスに対して FON が接続されているセグメントは保護されているが、それ以外のセグメントは保護されていない。

ネット上には、FON が悪用される可能性についての議論が見られるが、そうした問題はリスクのレベルとサービスの利便性とを天秤にかけて議論する必要がある。現時点ではこうしたリスクは問題にならないが、FON が十分に普及した場合には現在よりも高レベルのセキュリティモデルが必要になるかも知れない。しかしそれはもっと先の話しである。

FON と AirMac との比較

僕の家には既に無線 LAN の環境が整っている。それらは AirPort Extreme と AirMac BaseStation であるが、両方とも HUB に接続されている。Apple は良く考えていて、ノートパソコンと家庭内の LAN は同一セグメントになっている。つまりこれらの機器は無線ブリッジとして働いている。そのように設計した方が製造コストを抑えられるだけではなく、家庭環境では便利なのである。

FON はルーターである。Public な接続だけではなく Private な接続についてもルーターとして働く。そのために FON で家庭内の LAN と接続した場合には、ノートパソコンは家庭内のサーバとは別セグメントになり、リモートプリンタが使い難くなる。OSX の自動認識が働かない*のである。

注* 自動認識にはブロードキャストが使用されるが、ブロードキャストはルータを超えられない。